高速NCロールフィーダ : Hシリーズ

プレス追従回転数1000spmのハイエンドモデルです。

材料リリース機構にはインバータ駆動の電磁石を採用しており、エア供給は不要です。安定したリリースタイミングが得られるだけでなく、材料加圧力の数値制御も可能です。

新コントローラでは、指定された送り長さとプレス回転数から加速度を自動調節します。また、オプションユニットMP6によりマルチレイヤ運転が可能になりました。送りモータの負荷を監視するレベルメータも標準搭載されました。


材料幅、材料厚に合わせて、3機種からお選びいただけます。

機種名材料の限界最大プレス回転数
[spm]
最大幅
[mm]
最大厚さ
[mm]
H07751.21000
H131301.6
H25250700

プレス機と同期をとるための専用エンコーダの設置が必要です。オプションにて、フィード及びリリースのプレスカム信号入力での運転が可能です。プレスカム信号運転仕様の場合の追従回転数は300spmまでとなります。


他のシリーズとの比較はこちらをご覧下さい。

H07

H07.jpg

H13の最大追従速度を保ったまま小型化した高速用コンパクトモデル。材料幅75mm、厚さ1.2mmまで対応します。基本仕様は下表を参照下さい。

H07
材料の限界最大幅75mm
最大厚さ1.2mm
最大プレス回転数1000spm
材料搬送方式ローラ + サーボモータ
送り長さ最大999.99mm
0.01mm単位設定
送り加速度自動計算 *1
繰り返し送り精度±0.05mm *2
材料加圧方式電磁石 *3
加圧能力0~1470N
101段階設定
材料リリース方式電磁石
使用電源三相 200V±10% 50/60Hz
製品重量34kg
*1 設定されたプレス速度と送り角度により計算されます。
*2 条件 : 送り長さ50mm・リリース無し。
*3 電源OFF時の材料脱落防止のため、ばねを併用しています。

H07のプレス速度に対する送り性能は下表の通りです。性能の詳細はこのページにて計算できます。

プレス回転数
[spm]
最大送り長さ [mm]
送り角度
180°
送り角度
210°
1000✱5.8✱9.5
900✱8.1✱13.0
80011.6✱18.1
70017.125.9
60025.938.6
50041.459.3
40068.390.8
300113.3143.2
200203.2248.2

✱ プレス機の起動角度および加速度によって、リリース動作が追従できない場合があります。

H13

H13.jpg

H13は最大幅130mm幅、最高1000spmまでの速度追従が可能で、材料厚さは最大1.6mmまで対応する高速ロールフィーダーです。その他の基本仕様は下表を参照下さい。

H13
材料の限界最大幅130mm
最大厚さ1.6mm
最大プレス回転数1000spm
材料搬送方式ローラ + サーボモータ
送り長さ最大999.99mm
0.01mm単位設定
送り加速度自動計算 *1

繰り返し送り精度

±0.05mm *2
材料加圧方式電磁石 *3
加圧能力0~2450N
101段階設定
材料リリース方式電磁石
使用電源三相 200V±10% 50/60Hz
製品重量52kg
*1 設定されたプレス速度と送り角度により計算されます。
*2 条件 : 送り長さ50mm・リリース無し。
*3 電源OFF時の材料脱落防止のため、ばねを併用しています。

H13のプレス速度に対する送り性能は下表の通りです。
性能の詳細はこのページにて計算できます。

プレス回転数
[spm]
最大送り長さ [mm]
送り角度
180°
送り角度
210°
1000✱5.1✱8.4
900✱7.2✱11.5
80010.3✱16.0
70015.123.0
60023.034.1
50036.753.5
40063.086.9
300110.8142.7
200206.4254.2

✱ プレス機の起動角度および加速度によって、リリース動作が追従できない場合があります。

H25

H25.jpg

H25は最大幅250mm、最高700spmまでの速度追従が可能で、材料厚さは最大1.6mmまで対応する高速ロールフィーダーです。その他の基本仕様については、下の表を参照してください。

H25
材料の限界最大幅250mm
最大厚さ1.6mm
最大プレス回転数700spm
材料搬送方式ローラ + サーボモータ
送り長さ最大999.99mm
0.01mm単位設定
送り加速度自動計算 *1

繰り返し送り精度

±0.05mm *2
材料加圧方式電磁石 *3
加圧能力0~2450N
101段階設定
材料リリース方式電磁石
使用電源三相 200V±10% 50/60Hz
製品重量66kg
*1 設定されたプレス速度と送り角度により計算されます。
*2 条件 : 送り長さ50mm・リリース無し。
*3 電源OFF時の材料脱落防止のため、ばねを併用しています。

H25のプレス速度に対する送り性能は下表の通りです。
性能の詳細はこのページにて計算できます。

プレス回転数
[spm]
最大送り長さ [mm]
送り角度
180°
送り角度
210°
70011.3✱17.2
60017.225.6
50027.540.1
40047.468.1
30091.7123.6
200187.3235.1

✱ プレス機の起動角度および加速度によって、リリース動作が追従できない場合があります。

RV仕様

H25-RV2.jpg

カムレバーでエプロンブラケットを脱着式にしたオプションです。フィードロールの検査や清掃を容易に実施出来ます。

また、セパレートロールのオプション対応が可能となり、ロ-ルの位置調整も容易になりました。

左の写真は、エプロンブラケットを外した状態です(セパレートロール装備)。


エプロンブラケットの脱着の動画をご覧いただけます。(※動画は同スペックの旧製品、HS130Bです)。
映像部分をクリックすると再生が始まります。
再生時は音が出ますので、音量にご注意下さい。

コントローラ 430C

パネルの表記は英字のみとなります。

設定表示説明

430_CNT_DISP.png
  1. ロール加圧設定
  2. 送り開始角度設定
  3. 送り終了角度表示
  4. 送り干渉角度設定
  5. リリース開始角度設定
  6. SPM設定
    ・プレス運転時:プレス回転数表示
    ・プレス停止時:プレス停止角度表示
  7. リリース終了角度設定
  8. 加速度表示
  9. 送り長さ設定

操作パネル説明

430_CNT_PANEL.png
  1. サーボモータ負荷モニター表示
    (特許出願済)
  2. ロール開閉スイッチ
  3. 1工程送りスイッチ
    • このスイッチ単独では操作出来ません。"→"スイッチと併用。
  4. + / -スイッチ
    • Run時:1工程送りスイッチを押した状態で、1工程送りの速度変更。
    • Set時:設定項目の数値変更
  5. ← / → スイッチ
    • Run時:寸動送り  *1工程送りスイッチを押した状態で "→" を押すと1工程送り。
    • Set時:設定項目箇所への移動
  6. リリース同期運転スイッチ
  7. フィード同期運転スイッチ
  8. 設定状態または運転状態の切替スイッチ

Hシリーズのコントローラーは外見は共通ですが、それぞれ設定が必要なため互換性はなく、共通使用はできません。また、他の製品との互換性もありません。


データバンク MP6のオプションを組み合わせることによって、送り長さ、送り角度、リリース条件の設定を99セット記憶させることが可能です。
幾つかの金型を載せ替える場合の設定が簡略化出来ます。ぜひ、ご検討願います。
→ 詳細はこちらのページへ

お知らせ

2017/2/23

材料切れセンサ信号の単独出力モードを追加しました。内容は、こちらからご確認下さい。

2016/9/2

Hシリーズの販売を開始しました。