メカリリース式 高速NCロールフィーダ : Mシリーズ

ローラーのリリースをプレス機のラム(スライド)で行う機構を搭載した高速対応のロールフィーダ。エアシリンダによるリリース機構では困難な200spmを超えるプレス速度の場合にお勧めです。

M07.jpgM14.jpg

設置にはプレス同期信号2個が必要になります。また、材料挿入時にプレスのラムとは独立してローラーをリリースさせるため、エア配管も必要となります。

機械式リリース機構のため、ラムの移動量(加工ストローク)に制約があり、材料厚さ1mmの場合にはリリース開始位置から下死点までが最大20mmとなります。寸法図にて、製品とラム、パスラインの位置関係をご確認下さい。レバー先端のローラフォロアを水平な面で鉛直下向きに押圧して下さい。カム等による別方向への加重は故障の原因となります。

さらに高速な用途の場合は、Hシリーズをご検討下さい。 専用エンコーダを使用することで1000spmまで対応し、ローラー加圧力も電子制御可能です。


2009年10月に行われた展示会、MF-Tokyo2009でのプレス実演の状況を動画をご覧いただけます。板厚0.15mm、幅9mmの材料を600spm、送りピッチ5.5mmの条件で打ち抜きしているものです。(※動画は同スペックの旧製品、MS07Cです)。

制御パネルは視認性と操作性の向上のため、仰向けに傾斜させたものに設計変更されています(動画では操作面が垂直となっています)。

映像部分をクリックすると再生が始まります。再生時は音が出ますので、音量にご注意下さい。

製品仕様

M07M14
材料の限界最大幅70mm140mm
最大厚さ1.0mm
最大プレス回転数700spm
材料搬送方式ローラ + サーボモータ
送り長さ最大9999.99mm
0.01mm単位設定
送り速度自動計算 *
材料加圧方式ばね
加圧能力1470N
ねじによる調整
材料リリース方式プレスのラム(スライド)による押圧
(機械式)
使用電源三相または単相 , 50/60Hz
製品重量22kg26kg
* 設定されたプレス速度と送り角度により計算されます。

Mシリーズのプレス速度に対する送り性能は下表の通りです。
性能の詳細はこのページにて計算できます。

プレス回転数
[spm]
最大送り長さ [mm]
送り角度
150°
送り角度
180°
送り角度
210°
7004.28.113.2
6007.413.220.8
50013.222.534.2
40025.240.960.5
30053.583.7116.2
200132.4181.2229.9
100376.0473.4570.8

コントローラ 410C

パネルの表記は英字のみとなります。

410_CNT_desc2.jpg
  1. 送り長さ設定値表示
  2. 送り有効角度設定値表示(プレス連続運転時は、送り使用角度表示)
  3. 設定状態または運転状態の切替スイッチ
  4. フィード同期運転スイッチ
  5. リリース同期運転スイッチ
  6. spm設定値表示(プレス連続運転時は、実際のプレスspm表示)
  7. ← / → スイッチ
    • Run時:寸動送り
      • 1工程送りスイッチを押した状態で "→" を押すと1工程送り。
    • Set時:設定項目箇所への移動
  8. + / -スイッチ
    • Run時:1工程送りスイッチを押した状態で、1工程送りの速度変更。
    • Set時:設定項目の数値変更
  9. 1工程送りスイッチ
    • このスイッチ単独では操作出来ません。"→"スイッチと併用。
  10. ロール開閉スイッチ
  11. サーボモータ負荷モニター表示(特許出願済)

Jシリーズのコントローラーは外見は共通ですが、それぞれ設定が必要なため互換性はなく、共通使用はできません。また、他の製品との互換性もありません。